良く労働者をブルーカラーとホワイトカラーって言い方をしますが..ブルーカラーってのは作業服を着て工場などの現場作業をする主に肉体労働者ですね。
ホワイトカラーってのがシャツにネクタイのスーツな仕事の人、業種は様々ですが営業マンだったり事務職だったり色々。
世間一般のイメージではブルーカラーの労働者ってあまり良いイメージが無いみたいなんです。
まぁスーツ着てピシってしてる方が見栄えが良いのはわかりますが..。
でも仕事の本質はどうなんでしょうね?内容や待遇は本当にホワイトカラーの方が良いのかなと。
ビルメンなんかはブルーカラーのど真ん中ですよね。
イメージもそんなに良くないですがwでも転職して本当に良かったって思ってるし、残業とストレスで瀕死だった小売時代から比べると人間らしく生きれています(小売がホワイトカラーなのかは知りません)
って事でブルーカラーの仕事のメリットを挙げて行こうかと思います。
ちなみに僕は7〜8年前はとある電子部品の大手工場で3年程働いていおりましたので(タダの契約社員ですが)ビルメンだけじゃなくて工場作業員としての経験も踏まえて書いてみようかと思います。
ブルーカラーのメリット1 残業代がしっかり出る
これ普通の会社員が残業代が出ないと言ってるわけじゃないんですが、工場だったり現場作業、ビルメンもですが時間の区切りがホワイトカラーの仕事よりもきっちりしてます。
基本的に作業員は時間で働く為、定時を過ぎれば必ず残業代が発生しますしタイムカードを導入している会社も多いので、ある意味労働時間をきっちり管理されてると言えます。
ホワイトカラーの仕事は時間….というよりは個人個人の仕事のタスクが終了した時が仕事の終わりというようなイメージです(会社によるのでしょうが)
ブルーカラーの仕事では「残業しないで定時で帰りにくい」なんて空気は皆無ですw
みんな一緒に仕事を始めて一緒に帰ります。
残業する時はタイムカードなのできっちり残業代もでますし、いい意味で管理されてるのは楽なんです。
特に工場勤務の時はその感じが顕著でしたね。
長時間の残業はブラック企業の特徴です。
ブルーカラーのメリット2 個人に課せられるノルマは少ない
営業マンなんかは特にだと思いますけど「ノルマ」って大変ですよね。
結果が出ないと落ち込むし、歩合付かないんじゃないか、このままだと上司にボロカスに言われるんじゃないか…。
とにかく「成果」の事を終始考えがちになります。
ですが、ブルーカラーの仕事は基本的にノルマや目標は「グループ」に課せられるんです。
工場であれば班やセクションでしょうか。
ビルメンだって個人にノルマが課せられる事はほとんどありません。僕の小売時代は本当に「ノルマ(予算)」との戦いでしたし、達成出来なければ責任者の僕のせいです。
もちろん予算を達成すれば僕の評価も上がるんですが、結局、毎月毎月予算とのにらめっこですから、数字から解放される事が無いんですよね。
休みの日だって店の売上が気になります。営業マンだってそうですよね、数字が悪ければ毎日落ち着かないハズです。
でも当時、僕はそういうプレッシャーこそが仕事のやりがいであり、張り合いのある仕事だと思ってました。
だけどその生活を何年も続けて行くともう終わらないマラソンみたいで…ほんとしんどかったです。
今はそういったプレッシャーは無く、ものすごく精神的に楽です。
僕の場合は「プレッシャーに堪えられず数字から逃げた」とも言えますが、ぶっちゃけ何でもイイです。
あの生活を続けた先に何も見えませんし、今頃はとっくにぶっ倒れて貴重な20代最後の時間を全て仕事に費やしていたと思います。
自分の体も精神も壊れてしまうまで追い込んでしまう人も居るかと思います(特に真面目な若い人)
でも仕事を変える事は別にかっこ悪い事じゃないし、自分に合ってるか合ってないか、その仕事を続けた先に自分の時間やプライベートが確保出来るのかなどを考えてみては?
「せっかく就職したんだから辞められない」って気持ちは大事だけど、それだけだと絶対に限界が来るし世の中職種は山ほどあるわけで。
プライドや意地が邪魔して無理に今の仕事を続けて「仕事そのものが嫌いになる」のはもったいないです
ブルーカラーのメリット3 資格や技術はずっと残る
重機や設備の操作方法、メンテナンス知識、国家資格などブルーカラーと呼ばれる僕達の仕事には「専門的な技術」や「資格」などの具体的なスキルが必要になる仕事が多いです。
これ他の職場でも必要にされる事が多くて、昇給や昇格のわかりやすい目安にもなります。
転職もしやすいですよね、業種が近ければ役に立つ資格も沢山あるわけで。
例えばビルメンなら「電気工事士」「消防設備士」などの資格はビルメン以外にも必要とされる資格で、転職の際にも役に立つでしょうね。
大型トラックやリフトの免許、特殊重機の運転だってそうですよ、「手に職を付ける」と良くいいますが、たしかにこういった技術は身に付きます。
例えばビルメンなら「ビル管」「電顕3種」「エネルギー管理士」この辺の資格を取ったらかなりの手当が付くでしょうし、独立系から大手系列系へのステップアップも期待できます。
難易度は高いですが資格は目に見える自分の技術や知識の証明になりますよね。
ビルメンで必要になる資格の取得難易度や勉強法を以下ではまとめています。
ブルーカラーのメリット4 休日の予定が入れやすい
工場であれば土日祝日は休み、繁忙期は休日出勤などおおよそシフトが決まっていて休日の予定は入れやすいかと思います。
「やり残した仕事があるから会社に行く」
「急に取引先の所にいかなきゃならない」
「休日もひっきりなしに仕事の電話が鳴る」
こんな事はほとんど無いでしょう。
有給休暇も強制で取得させられる職場もあるようですし、僕の務めるビルメン会社も有給の取得率が低いと消化するように促されます。
以前までの仕事では有給取得なんてしたこと無かったし、有給とか申請したら白い目で見られる環境に居ました。
僕が以前勤務していた小売は売り場担当者への依存が強く、担当者が休むとほとんど代えが効きません。
会社の体勢にも多いに難有りですが…同じような境遇の人、特にホワイトカラーの仕事をしてる人には多いのではないでしょうか?
これをやりがいと捉える人もいるでしょうし(若い頃は僕もそうでした)人それぞれですが…僕はそういう雰囲気がだんだんしんどくなりましたね。
例えば工場勤務では1人の仕事、作業に大きく依存することが無いので比較的休みは取りやすいです。
個人的には具合が悪かったり、熱が出たりして本当にしんどい時に「今日休ませてもらいたいんですけど〜」って言いやすいのは圧倒的に工場勤務の時でした。
インフルエンザでもほとんど休めなかった小売時代は本当に地獄かと…。
要約:やりがいを優先にするかプライベート(ライフスタイル)を優先にするか
ホワイトカラーの仕事は個人に企業がある程度の裁量を持たせて仕事を進めて行くスタイルかと思います。
そこにはやりがいや昇給、昇格といったメリットもあり、自分の頑張り次第ではドンドン収入を伸ばせるでしょう。その分自分が背負う責任やプレッシャーは少なくありません。
反対にブルーカラーは良くも悪くも「管理された」職場で、自分の役目を淡々とこなす事が多いです。
その分休日もしっかり取れて有給もホワイトカラーの仕事に比べて取得率は高くプライベートでの予定は入れやすいでしょう。
ブルーカラーの仕事だからやりがいは無い…なんて事は無く、自分の技術や資格を磨いて更なるステップアップも出来るかもしれません。
各自自分に合った職業に付くのが一番ですが、僕は今のビルメンの仕事が気にってますし、他のブルーカラーと言われる仕事でも魅力的な仕事は沢山あると思うんですよね。
一般的なイメージや転職したいジャンルではブルーカラー<ホワイトカラーでしょうが、プライベートと仕事のバランスを考えるとブルーカラーも悪くないと思うんですよね。
もちろん工場や現場でもブラックな会社は沢山あると思いますが…。
なんでこんな記事を書いたかと言うと最近のニュースを見てもわかる通り、若い人が消耗品のように扱われるのは本当に残念だからです。
正直、今の管理職世代の人たちの「若い奴は苦労しなきゃダメ」な風潮はほぼ病気です。
「俺らの頃は」「最近の若いやつは」こんな事ばっかり言ってる上司がいたら要注意、そもそも仕事に対する価値観が違うし、教育も違う。
そんな事ばっかり言ってるから労働環境が改善しない。あなた方世代の苦労自慢は聞き飽きてますよ。
ブルーカラーの仕事は人手不足ですし、特にビルメン業界は慢性的な人手不足でので、転職やブラック企業からの脱出を考えてるのであればブルーカラーの職業も視野に入れて転職活動をしてみてはどうでしょうか?それではまた!
[template id=”590″]
コメント