ビルメンに転職しようと情報を集めると出てくるキーワードが系列系と独立系という言葉。
大きく分けてビルメン会社はこの系列系と独立系に分かれます。
「なんだかよくわからないけどビルメンに転職しよう」と勢いで転職するともしかしたら後悔するかもしれないですよ。
そこで系列系と独立系ビルメン会社の違いとなどを細かく書いてみたいと思います。
給料から福利厚生まで大きく変わると思うので転職を考えてる人は一度目を通しておくことをオススメします!
系列系ビルメン会社とは?
系列系のビルメン会社とはざっくり言うと「大手企業のグループ会社や子会社のビルメン会社」の事。
大きな企業になると自社の建物やビルを全国にかかえている訳ですね、例えばイオンモールとかは全国に沢山あるし、JRは駅以外にも日本中に不動産を持っており、高島屋はたくさんのお店がありますよね。
そういった自社の店舗や不動産を抱えている会社には必ず設備管理が必要になります。
設備管理の管理維持には大きなコストが掛かります。そこで大企業は建物の管理費を他の会社に払うのでは無く、子会社を作って自社グループで管理するようにしています。
子会社に管理させれば支払うコストも自社グループ内で還元されますし、融通も利くわけです。
以上の理由から自前で建物を管理するために作った管理会社が系列系のビルメンテナンス会社なんですね〜
僕が務める会社もこの系列系のビルメン会社になります。
系列系のビルメン会社を持っている主な企業
ネットで調べただけですし、僕も他も会社の事はわからないのであくまでも一部ですが、絶対聞いたことがあるだろうと思われる大企業の系列系のビルメン会社を挙げて見ました。
- NTTファシリティーズ
- トヨタエンタプライズ
- 高島屋ビルメンテナンス
- 小田急ビルサービス
- 東京海上日動ファシリティーズ
- パルコスペースシステムズ
- イオンテクノサービス
- 京王設備サービス
- オリックスファシリティーズ
- KDDI総合サービス
などなど…日本に住んでれば誰でも聞いたことがあるような大企業の子会社です。
他にもまだまだあるのでキリが無いですけどこのように会社や関連会社の所有する建物を主に管理するのが系列系のビルメン会社です。
系列系ビルメンのメリット・デメリット
主に系列系のビルメン会社のメリットはこんな感じ、ただ僕は他の会社の事情はあまりわからないのであくまでも社内で聞いたり自分の経験をベースにした話です。
系列系のメリット1:給料は高め
ネットでも色々と調べたんですが、やっぱり大手企業の子会社なので給料は高めようです。ウチの会社でも独立系のビルメン会社から系列系に転職してきた人達も給料は現在より低かったと言ってましたが。
会社にもよるんでしょうが給料に関しては系列系>独立系が一般的だと思うんですよね。
ただし!ビルメン業界は基本的に給料が低いと思うので「一般的な仕事と比べて給料が高い」と勘違いしないで下さいねw
追記:2017年度のボーナスや年収
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系列系メリット2:福利厚生がしっかりしている
子会社と言っても系列系は親会社が大企業の場合が多いと思いますので福利厚生はしっかりしている事が多いと思います。
給料自体は親会社とは違うでしょうが、基本的に福利厚生に関してはグループ会社である程度は統一されているんじゃないでしょうか…。
ウチの会社も福利厚生はしっかりしているのでほんと助かってます。
…と言いますか、給料が低いビルメンだからこそ福利厚生はしっかりしてもらわないとまずいですよね。
ビルメンへの転職を考える上で福利厚生は必ずチェックしたいところです。
系列系メリット3:取引先は基本的にグループ内の会社になる
グループ会社の建物を管理してる訳ですから一番の取引先は親会社、もしくはそれらの施設管理部とかになります。
良いか悪いかは別として、管理してる施設の契約を打ち切られたりするリスクは少ないだろうと思いますよ。
独立系は入札や営業で仕事を取ってくるわけですから、いつ現場が打ち切りになるかわからない緊張感はあるかと思います。入札で取った現場も次の入札までしか安心出来ませんし。
ただし、契約が打ち切られる事は無いと言え、系列系でも商業施設や複合ビルはテナントとの折衝業務が必須になりますし、手違いやミスがあれば即クレームが入ります。
あと取引先の親会社もまぁまぁ高圧的な態度でくるのでストレスのはけ口感は否めませんねw
系列系デメリット1:親会社が傾けば危ういかも
親会社からの仕事をメインにやってるの会社なので親会社の業績が落ちれば一番先に圧縮されそうなのがビル管理の費用の様な気がします…。
いわば系列系のビルメン会社なんて親会社の「経費」でやってる様な感じなので経費削減の際は人員削減とかありそうだし。
実際にウチの会社でも今までそう言った感じで関連会社への出向とかありましたもんね..。親会社と一蓮托生な感じです。
デメリット2:業務は多岐に渡る。折衝業務も多いと思う
さっきもちょっと言いましたが、商業施設や複合ビルなどは多くのテナントが入り、空調に温度対するクレームや作業の音がデカイと内線が入って調整したりします。
施設環境全体のマネージメントが主な仕事になって来ますので単に設備をメンテしてれば良いという訳でも無いんですよね。
親会社が商業施設やホテルなどを運営している場合は利用客との対応も増えると思います。現にウチの会社がそうですからね。
テナントとの会議や打ち合わせも多いですし。オフィスビルなんかもそうでしょうね
デメリット3:転職するのは結構敷居が高い
系列系のビルメンは転職時に一定の資格や経験が必要な事が多いです。
応募資格に電験3種やビル管などを持ってる事と書かれてる会社もある位です。他にも電気工事士やボイラーなどを持ってる事を条件としているビルメン会社は多いですよ。
ちなみになぜ全くの未経験で僕が系列系の正社員になれたかというと、最初は契約社員で入社してその後一定の資格と経験を積んで、正社員に採用してもらいました。
他にも最初は独立系で経験や資格を取ってその後、系列系のビルメン会社に入社するパターンも多いようです。
独立系のビルメンとは
系列系とは逆に親会社を持たず1つの会社としてビル管理を専門にやってる会社です。
独立系のビルメン会社でも大きな所は沢山あるのでもしビルメンに転職する際は候補としてしっかりチェックしておきたい所ですね。
主に入札や営業で管理物件を取ってくるわけですから、現場には病院や市民体育館など公共の施設や市役所など官公庁のが多い気がします。
コレも独立系ビルメン会社の特徴かもしれませんね。
独立系ビルメンのメリット・デメリット
僕は独立系のビルメン会社に務めた事は無いのであくまで職場の人達や関連会社の人の話をまとめてみます。
メリット1:仕事内容が楽
仕事の内容が楽だったとのこと。
特に官公庁の施設などはテナントとのやり取りも無いのでメーターのチェックや管球の交換、植栽の手入れなどを行い他は資格の勉強をしてたりしたそうです。
これ本当かと思って調べたら他のブログや掲示板でも独立系は比較的仕事が楽だと書いてあります。
一概には言えないし僕も官公庁で働いた事も無いのでアレですけど対人業務が少ないのが理由の1つかもしれませんよね。
デメリット2:給料が安い
さっきも言いましたけどビルメンは給料が安いんですが、独立系は更に安い傾向にあります。
年収ベースで言うと250万前後じゃないでしょうか、ヒラの場合ですよ。ボーナスや退職金に関しても無い所が多いようです。
僕の会社の人はそもそも残業代も出なかったと言っていましたね。
待遇という意味では系列系のビルメン会社の方が一般的には高待遇のようです。
資格の取得や実務経験を得る為のステップと考える人も多い
系列系の大手に転職するために、資格の取得や実務経験を積む人為に働いている人も多いようですね。
実際に私の会社の人達もそう言った独立系で働いて今の会社に転職してきたわけですし。
またビルメンで仕事をしながら通信制の大学を卒業する人も居ました。今後自身のステップアップとして独立系で働くもの有りかもしれません。
実務経験が無いと取得出来ない資格も沢山ありますし。ビルメンの資格と言ったらビルメン4点セットです。
ビルメンに転職するなら系列系か独立系どっちが良いの?
給料や待遇、福利厚生を考えるならば系列系のビルメンの方が良いと思います。
ですがさっきも言った通り系列系は転職の際に資格や経験を問われる事が多いので、資格の取得や実務経験を得る為に独立系のビルメンに入社する人もいます。
全ての系列系ビルメンかわかりませんが、私の場合は契約社員からの社員登用という形で入社しました。
系列系のビルメン会社へ転職するなら独立系のビルメン会社で資格と経験を積むか、系列系のビルメン会社で契約社員として入社して正社員を目指すかになると思います。
僕は後者でしたが、契約社員で雇用されている間も正社員と大きな給与の差はありませんでした。
ボーナスも出ましたし、全ての手当もちゃんと支給されてました。こういう所も大手企業ならではの待遇だと思います。
まずはどんなビルメン会社が求人を募集しているのか、求人サイトで情報を集めた方がイイですね。
ビルメンの求人情報は正直多くは無いです。
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